1月17日リブインピース@カフェ(例会)報告
日本軍が中国でやったことを知り伝えていくことの大切さ
〜「中国東北部・平和と交流の旅」の報告を聞いて

 1月17日 浅香人権文化センターでリブインピース@カフェ(例会)を行いました。
 この日の例会では、まず「中国東北部・平和と交流の旅」に参加されたピースニュース会員の方に来ていただき、お話を聞きました。中国に対する日本関東軍のあまりにもひどい蛮行の数々、ここでもまたか、と歴史の事実を知りました。もともと関東軍が満鉄の防衛のために設立され、当時の鉄道が様々な利権が絡んでいた事などの背景の説明もしていただきました。
 1932年満州国建国後、日本の重工業を支えていた撫順炭鉱が抗日義勇団に襲撃され所長が殺されました。炭鉱近くの町・平頂山に対してこの義勇団が通ったことを当局に知らせなかったという無茶苦茶な理由で、住民3000名を一カ所に集め、みせしめとして射殺、生きているか死んでいるかにかかわらず銃剣で刺殺、残された家々は焼き払い、集落そのものを消し去りました。これが平頂山事件です。現在掘り起こされた遺骨の山をガラス張りの大きな箱で覆いそれを建物で囲って紀念館として残しています。日本がどんなことを中国で行ったかきちんと伝えないといけないと強く思ったと報告されました。
 ハルピンでの731部隊の人体実験では、敗戦時の証拠隠滅工作や、中心人物らが戦後も要職に就いていった事などが話されました。毒ガス兵器の使用も国際法で禁止されていたたため、731部隊同様証拠隠滅のため地中に埋めるなどして放置したまま軍は日本に帰国したそうです。その放置された毒ガスによる被害は現在も後を絶ちません。
 日本はやってはいけないとわかってたことをしたと、報告がされました。広島県大久野島で約6000トンの毒ガスが製造され、それを中国で使用したのでした。
 次にリブインピースの会員による明治大学生田校地(川崎市多摩区)にある旧陸軍登戸研究所のフィールドワーク、研究所では生物化学兵器を研究開発し動物実験をおこなって、完成すると中国で人体実験をしていたなど報告がありました。
 知らないことばかりで、知ったことはほんとにきちんと伝えていかなければいけないと参加者一同共感した報告会でした。

※「中国東北部・平和と交流の旅」の報告はピースニュースのホームページで見る事が出来ます。

2010年1月20日
リブ・イン・ピース☆9+25