映画「標的の島 風かたか」の上映会報告

 2018年9月23日リブ・イン・ピース☆9+25主催による『標的の島 風(かじ)かたか』の映画上映会を行いました。約50人が参加しました。
※「風(かじ)かたか」とは、子どもたちを守るための「風よけ」「防波堤」という意味。

 まず主催者側から、辺野古新基地建設に反対し闘い続け亡くなられた翁長雄志氏の遺志をつぐものとして映画会が企画されたことが説明され、30日に迫る沖縄知事選は緊迫しており、新基地反対を掲げる玉城デニー候補への応援とカンパを呼びかける挨拶がありました。
 映画は2016年米軍属による女性暴行殺人事件の被害者を追悼する県民大会ではじまり、沖縄県民の8割が反対する辺野古新基地建設、住民に説明もなく高江の森に危険なオスプレイの訓練のヘリパット建設、先島諸島の宮古島、石垣島へのミサイル基地建設と自衛隊配備計画決定に対して粘り強く闘うドキュメントです。
 これら安倍政権がしようとする政策は米国のためのものであって、沖縄を捨て石にし、再び沖縄を戦場にしようとするものです。戦争になれば標的になる、そして沖縄戦の歴史が証明した軍隊は市民を守らない事を知っているからこそ暮らし、子どもを守るための抵抗闘争が続いています。安倍政権の「国民の命を守る」という言葉が大嘘な上に、守るどころか弾圧による極悪非道の行動を取っていることを、本土に住む私たちに知らしめるものとなっていました。

※会場で皆さんがしてくださったカンパは早速玉城デニー選挙事務所に振り込みました。ご協力ありがとうございました。

2018年9月25日
リブ・イン・ピース☆9+25


参加者のみなさんに書いていただいたアンケートの結果を掲載します。

★映画はいかがでしたか。
 1)感動した 18  2)来てよかった 10  3)ふつう 0  4)あまりよくなかった 0  5)つまらなかった 0   6)無回答 2(記述あり)

★感想
〇沖縄の民意が届くまで共に闘いましょう!!
〇沖縄は、とてもだいすきなところです。石垣島、西表島は終のすみかとしたいところです。沖縄の自然と命を守っていきたいです。
〇「沖縄スパイ戦史」も見たいです。
〇「沖縄では71年戦争が終っていない」と藺生おばあの言葉がつらかった。沖縄の人たちは第25条「健康で文化的な最低限度」の生活を守るためにしている行動が市民を守る国家権力によってふみにじられるとは・・とてもくやしいです。私たちは沖縄の現状をもっと知るべきだし知らせないといけないと思いました。
〇沖縄が戦いつづける理由、安倍政権の弾圧の実態がよくわかる。住民を無視した進め方も目にあまる。沖縄の本当の姿がわかる映画。また沖縄に行き、共に戦いたい。
〇非常に良かったです。沖縄の人たちの基地問題に対する思いを少しは知ることができました。
本土の任務は大きいですね。
〇心に残った言葉、「あきらめるわけにいかない。死者のため。あきらめるわけにはいかない。子や孫のため。」
〇沖縄の人々の平和への思い、郷土への愛情がとてもよくわかる、とても良い映画でした。
〇沖縄についても、ふだんのTVetcで詳しい正確な様子がなかなかわからない中で、本当の沖縄の姿を知る貴重な機会になりました。
〇もっと沢山の所でこの映画がみられれば良いと思う。
〇沖縄に着々と基地がつくられ、軍事要塞化している。九州、本土にも。安倍政権の軍事恐怖政治をとめないといけない。と強く思った。
朝鮮、中国で平和への歩みが着々と進められているのに、日本はタコツボ状態、戦争はあってはならない。
〇関西空港の連絡橋を撤去し(大阪府内に侵入できないようにする)、関空を要塞化(隔離)して、沖縄のアメリカ軍基地を移転させる。それが、沖縄が要求している県外移設要求とも合致し、危険なアメリカ軍と、アメリカ兵を隔離することにもなる。決して、アメリカ軍、アメリカ兵による事件、事故を起こさせないことになる。
 沖縄に押しつけている(もともとは本土にあったアメリカ軍基地が、本土の反対運動の結果として、沖縄へ移設された。そして本土からはなくなった。移設したが"沖縄に移設するな"という運動は、本土・日本人からは起きなかった)、 アメリカ軍基地を本土全体で、相応に請け負うことが肝要であると考える。
〇ちょうど2016年、秋に沖縄大浦湾と高江にいったということもあり、ムネがつまりました。
博治さんが白旗上げるくらい、ケガ人出すひどい弾圧。
宮古島のことは少ししかしらなかったのではずかしくなりました。
〇すごい、いろいろな意味で学べました。
〇もっと多くの人が見にこれるように!
以前、思いがけず見すごした映画を見ました。(阿倍野区民センター)
駅の乗りかえ通路にチラシがはってあり知りました。今後もよい映画を・・・・
〇肝苦さ
沖縄を捨て石にし続ける日本に何ができるのかと考えながら行動に移せずにいる私も又、捨て石としてきたのだと・・・
議論ひとつできない首相の元、金と国家権力で沖縄の琉球孤のほっぺたをはたくアメリカの一番新しい州、日本を捨てた首相であることに気づかないと。
〇県外から参加しました。観ることができてよかったです。この国の内実がよく伝わる映画、また上映を企画してくださった方のお話でした。
(この沖縄の現状を含め)知らないことは恐ろしい。それでいて私達は非常に重い判断をしている。このことを考えなければならない。
〇今回2回目でしたが、何度もくり返される、抗議する沖縄の人々を前に、何もできない自分自身が交差し、その場面が映し出される毎に、自然に涙があふれてきました。
 沖縄の歴史・文化・謡(うた)、総てを破壊してしまう戦争。基地があることの意味、沖縄が味わってきた苦しみを少しでも共有したい。
 「戦争反対、沖縄基地反対」した1人の人がいた―その存在になれるようにと思えて
〇沖縄は自分事、アベの思い通りにさせない。団結して辺野古基地反対。
〇ただただ静かに生きていたい。そんな思いを実現できない政府、日本はいらないと思った。
〇沖縄各地に様々な文化が生活に根付いており、一方で基地建設を進める権力の側は、その文化をないがしろにしている様が心痛みます。
 最後の「最初の戦死者となるA君の歌」をバックに権力側の様々な青年たちの顔がうつし出される所も印象的でした。
○泥を塗りつけるパーントゥや、翁と老婆のお面をかぶって掛け合いをするアンガマなど沖縄の独特の祭・文化がおもしろかった。そこで、“あの世に自衛隊はあるか”“あの世では民族が違っても人類みんな兄弟だから争いごとも自衛隊もいらない”と応えていたのが印象に残った。
○闘いの映画っていうと普通はかなりしんどいものが多いが、この映画はそんな気持ちにさせない、何があっても何とか前にすすむのだという気持ちにさせる不思議な力を持っている映画だった。
 いかに生きるか、生命がいかに尊いものか…という問いが最初から最後まで貫かれている。どの場面でも気を抜けない、迫力がみなぎっていた。
 映画の初めから、終わりまでを、「童神」が流れる。闘いのさまざまな場面でこの調べが、殺伐としたシーンに、人としてどうあるべきかという問いを突き付けているようで、見終わってからもずっとこの歌が私の頭の中から離れないまま。しばらく私はこの歌を毎日歌い続けるであろう。
○山城さんの偉大さが凝縮してわかる。山城さんだけでないのかもしれないが、彼の持つリーダー性に強く心惹かれるものがあった。運動の中で、リーダーとしてあるべき姿に何度も感動した。学ぶべきところ非常に多くあると思う。
 ひとりの母の思いが、たくさんの人々の心に広がっていく、この第一声の声を上げることの大切さを痛感した。
 沖縄の闘いの詳細について、大阪では実感を持って知ることが少ない。この映画は、辺野古新基地建設・高江ヘリパット建設・南西諸島(石垣・宮古)への自衛隊配備の問題をリアルに映し出し、これを見るだけで、今の沖縄に押し付けられた攻撃について学ぶことができるだろうと思える。まわりの人々にぜひ見てほしいと感じた。
 改めて、安倍政権がどれほどひといかを見せつけられた気がする。残忍すぎる政権である。力でこれほどまでに人々を踏みにじる。胸が痛くなった。それでも、否、だからこそ、絶対に負けない気がする。必ずや勝利すると確信できた。