(1) 10月2日、イスラエル軍は公海上でガザへの支援物資を乗せたグローバル・スムド船団の40隻以上の船に襲いかかり、兵士を乗り込ませて武力で制圧し、船を拿捕し、443人の乗組員を不当にも拘束した。イスラエルは彼らをイスラエルに連行している。 非武装で平和目的の民間船、しかも飢えるガザの人々への人道支援物資を積んだ船を公海上で拿捕することは武力行使・海賊行為そのもので、公然たる国際法上の犯罪だ。しかも飢えているガザの人々に食料を届けることへの妨害であり、非人道的で2重に犯罪的だ。乗組員達をイスラエルは拘束しているが、彼らは犯罪者ではない。国際法違反の犯罪を起こしているのはイスラエルの側だ。 我々はイスラエル軍の平和な民間船団に対する暴力的で野蛮な拿捕攻撃を糾弾する。直ちに乗組員を解放し、物資をガザに届けることを要求する。 (2) イスラエルの蛮行に対して世界中から非難の声がわき起こっている。コロンビアはイスラエル外交官を追放し、貿易協定を終了させた。船団に乗っている人達の国籍は47カ国に上る。スペイン、ブラジル、パキスタン、ベルギー、南アフリカなどの国がイスラエルの行為を攻撃、テロリスト、海賊行為などと非難し、乗り組み員を直ちに解放するよう要求した。世界中でイスラエルの蛮行に怒りが爆発している。パリ、トルコ、ベルリン、ジュネーブでは数千人が抗議行動を行った。ブエノスアイレスやメキシコシティ、カラチでも集会が開かれた。イタリアでは労組が全国ストを呼びかけた。抗議の渦はますます広がっていくだろう。我々はガザと船団に連帯する人々の動きを断固支持する。 船団には勇気ある日本人も参加している。外務省は国民保護の義務に基づき、彼女に危険をもたらしたイスラエル軍による拿捕、拘束の不当な犯罪、蛮行に抗議すべきである。安全を確保し、直ちに解放させるために行動するべきだ。 (3) ガザでの虐殺をやめさせなければならない。イスラエル軍はガザ市を包囲し、数十万の市民が残ったままであるのに総攻撃を開始した。国防大臣は市内に残っているものはすべてテロリストと見なすと宣言し、大規模な虐殺を行うつもりだ。市民に対する飢餓作戦もやめていない。日本は国連規約の加盟国として、戦争犯罪そのものである市民への虐殺・虐待をやめさせるために行動する義務がある。イスラエルが戦争をやめるまで、外交的措置を含めてイスラエルに対する一切の協力を停止し、武器を含めて輸入を停止し、制裁を行うべきである。 我々は世界中のガザとグローバル・スムド船団に連帯する人々共に、イスラエルに直ちに食料封鎖をやめ食料・人道物資を飢えている市民に供給すること、直ちに攻撃と虐殺をやめガザから撤退すること、パレスチナ人の民族自決権と民族国家設立の権利を認め、民族浄化と併合をやめることを強く要求する。それだけがこの地域における平和と安全をもたらすであろう。 2025年10月3日 「イスラエル」がスムド・グローバル艦隊を迎撃し、船をアシュドッドに迂回させる(アル・マヤディーン) イスラエルによる人道支援部隊への攻撃に対する世界的な非難が高まる(アル・マヤディーン) 「イスラエル」は船団を止めて国際法に違反(アル・マヤディーン) 援助船団が傍受:抗議活動がヨーロッパ全土に広がり、イタリア労働組合がストライキを呼びかける(パレスチナ・クロニクル) |
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