韓国強制併合100年の今年は、朝鮮が植民地支配から解放されて65年、「慰安婦」問題が韓国の女性運動の中から提起されて20年を迎える年です。 しかし、日本政府は戦後、植民地支配やアジアへの侵略といった過去の歴史と向き合うことなく、多くの課題を残したまま今日に至っています。 私たちは日本の植民地支配の歴史を問い返す中で、置き去りにされた「慰安婦」問題の解決を困難にしていることは何かを考え、私たち市民ができることをともに考えましょう。 そして、この集会で「韓国強制併合100年市民宣言」を確認し、今こそ日本軍「慰安婦」問題の真の解決を求めましょう。 <パネラー> ● 戸塚悦朗さん元龍谷大学法科大学院教授 韓国「併合」条約の歴史検証 ● 志水紀代子さん追手門学院大学教員 ジェンダーの視点から「慰安婦」問題の過去と現在を考える ● 方清子さん 在日の立場から植民地支配の歴史を問い「慰安婦」問題の解決を訴える 市民宣言は、集会の日まで多くの賛同者を得ながら集会で発表し、政府にとどけたいと考えています 韓国強制併合100年市民宣言 当時の軍国主義国家日本は、朝鮮半島を植民地支配した36年間、朝鮮民族に対して筆舌に尽くせない蛮行を行ないました。所有地を取りあげ、独立運動を弾圧し、創氏改名・朝鮮語の使用禁止・強制労働・徴兵などを押しつけながら、すべての朝鮮人を大日本帝国の臣民として、さらなる侵略戦争遂行に動員したのです。 女性たちも例外ではありませんでした。日本軍は、アジア・太平洋へと拡大していく戦地のありとあらゆる所に「慰安所」を設け、朝鮮人をはじめとする多くのアジアの国々の女性を甘言や強圧によって連行、監禁し、日本軍兵士への戦場での「慰安」を強要したのです。日本政府は独自調査の結果、1993年「河野官房長官談話」で、この事実を認めています。これが、日本軍性奴隷制度、いわゆる日本軍「慰安婦」問題です。 1945年8月15日の敗戦・解放は「慰安婦」とされた女性たちにとって真の解放とはならず、戦後50年もの間、歴史の闇に葬られてきたのです。 1991年、「私が『慰安婦』だった」と最初に名乗り出た金学順さんをはじめ、多くの被害女性たちは、歴史の真実と日本政府からの謝罪、尊厳回復を求めて立ち上がったのです。その後も、国民からの償い金を集めてつくられた「女性のためのアジア平和国民基金」ではなく、日本政府の公式謝罪や補償が被害者一人ひとりに行われることを求め続けています。 しかし、日本政府は加害の歴史的事実に向き合うことなく、今日に至っています。在日朝鮮人が現在も引き続き法的・社会的に被差別状態に置かれていることも、その端的な表れであると言えます。真に平和と人権を尊重する国になるために、このようなことを二度と繰り返さないために、一刻も早く戦後清算を果たさなければなりません。 私たちに残された時間は、もう多くはありません。「再び私たちのような被害者を生み出さないで」と名乗り出られた被害女性の願いに、私たち市民一人ひとりがどう応えるのかが、今問われています。 韓国強制併合100年の今年こそ、被害者に公式謝罪と補償を届け、日本軍「慰安婦」問題の真の解決を実現することを、私たちは強く求めます。 2010年8月29日 賛同市民(この下に皆様のお名前が入ります) (詳しくはこちら) |