77年目のナクバの日(5月15日)に連帯して、この日大阪の各地でナクバデーの取り組みが行われましたが、大阪駅南東広場(人民広場)では300人の市民が集まって夕方から関西ガザ緊急アクションがナクバデー連帯のスタンディングをおこないました。また昼間には関西・大阪万博における「イスラエルのナショナルデー」に対する反対と抗議の取り組みが行われました。 大阪駅前でナクバデー連帯スタンディング この日、午後6時半から、関西ガザ緊急アクションが大阪駅東南バスターミナル付近でナクバデーのスタンディングをしました。スタンディングには300人もの市民が参加して、バスターミナル付近はパレスチナ旗が林立し、「パレスチナの民族浄化許すな」「ボイコットイスラエル」「万博にイスラエルを呼ぶな」などの横幕が出ました。 スタンディングではたくさんの人が発言し、また歌や音楽が演奏されました。冒頭、主催者あいさつで関西ガザ緊急アクションは、「ネタニヤフが大規模攻撃と占領をしようとしているが、何の展望もない。この1年半で証明されている。ガザは甚大な犠牲を払いながら抵抗し続けており、米国を揺るがし歴史を変えつつある。ガザと強く連帯していこう」と訴えました。 天満橋を中心に毎週週十人と一緒にスタンディングをしている市民は、「1年半でガザは廃墟にされ、子どもや女性、人々は殺されてきた。今も3000台のトラックが阻止される中で人々が飢えで死んでいっている。耐えがたい思いだ。これはイスラエルの侵略だ。絶対に許すことはできない」とアピールしました。 入管による人権侵害に取り組むTRYの人は、「ガザでも西岸でもナクバは今日も続いている、日本では国家権力によって入管で人権が無視され命が奪われている。沈黙は加担だ、自分が加害者の側にいることを自覚し、パレスチナと連帯しすべての人の尊厳のために闘おう」と訴えました。 阪大の学生たちはその日も大学でスタンディングを行なってきたと報告し、元気よくシュプレヒコールの音頭をとってくれました。会社員の方は、日々の生活の中で感じられないようにされているが、ガザ攻撃こそが異常な状況なのだ、声をあげない方が異常なのだと訴えました。日常生活を送るなかで、年金基金が虐殺しているイスラエルの軍需企業に1兆円もの投資をして直接戦争を支えている現状を許してはならないと話しました。 ヨルダン在住のパレスチナ人は、ナクバに続くナクサで祖父が追い出され、「家の鍵をもっていつか帰ると願いながら亡くなった。今の事態はイスラエルが言うように10月7日に始まったのではない。すでに2005年からガザは完全封鎖され閉じ込められていた。ナクバから40年以上たってハマスや抵抗組織ができた、親も子どもも迫害され殺されていく中で抵抗闘争が生まれてきたのだ。しかし、殺されるのに慣らされてきた人々でも目の前で子どもや孫が飢えで死んでいくのを見るのは耐えがたい。今すぐ終わらせよう、世界中で抗議とボイコットでガザを励まし、イスラエルを孤立させ、停戦を実現しよう」と訴えました。多くの人がイスラエルの攻撃拡大をまえに、もっと抗議の輪を広げ、運動を強めようと誓い合ったスタンディングでした。 万博会場でイスラエルのナショナルデー・イベントに抗議行動 この日、朝8時から若者や市民が呼びかけて関西・大阪万博の会場のすぐそばで20人くらいでスタンディングが行われました。当初、万博協会は敷地から数百メートル離れたところまで「管理地」を主張していました。しかし、当日行ってみたら入場者が東入口に向かう行列のすぐ脇でスタンディングしていたのでびっくり。しかも、高圧的な態度ではなく、揉めずに説得して退去してもらおうという姿勢にこれまたびっくり。市民ともめて国際的に非難を浴びるのを恐れていたのでしょう。おかげで入場者の行列のすぐ横で、3時間にわたってスタンディングを行いイスラエル非難のアピールをすることができました。2から3万人に入場者に見てもらえたのではないかと思います。この様子を毎日新聞の矢追記者が報道してくれました。主催者グッジョブです!ご苦労様。
関西ガザ緊急アクションのメンバーを中心に数人が抗議のために駆けつけましたが中には入れず、会場のすぐ前でそれぞれがパレスチナ旗を出して抗議するとすぐにセキュリティや警備が飛んできて、会場から離れさせようとしてきました。会場を警官やセキュリティ要員、博覧会スタッフら数十人が取り囲み、抗議するものを近づけない異様な状況です。会場前の大屋根の下で各自が数人のガードマンに囲まれながら、パレスチナ旗を掲げて抗議を続けました。私も少し遅れて参加して、ちょっと会場に近い所に立って旗を出したら3人飛んできて、どんどん押して離そうとする。十メートルくらい下がらせあとは取り囲んで近づけないようにする。結局、12時過ぎまでスタンディングで小学生や大人がお昼食べてる大屋根下のベンチの横で立ってました。メンバーの一人は新聞記者にま囲まれてインタビューを受け、主張を聞いてもらうことができました。 イスラエル館では市民を追い出して外相の視察 その後、抗議したメンバー達とイスラエルの展示を見に行きました。途中、警備で張り付いていた人がついてくるのでなんだろうと思っていました。大屋根の反対側にあるイスラエルが入っているコモンC館まで歩きました。すぐに入れましたが展示室に入ってビックリ。暗がりの中に、部屋の真ん中に岩(「ザ・ストーン」)が一つあるだけです。「癒しの石」。しかし、これはパレスチナの地に2000年前からあったパレスチナの文化財で、これを略奪国家イスラエルが盗んできて、さも自分たちの文化や財産であるかのように展示しているだけです。盗人猛々しいという展示物。しかも展示物はこれだけです。 最後に、3時からのナショナルデー・ホールでのイスラエルの音楽演奏に何人かが参加しました。みんな入れましたが、旗を出したら周りを警備員にとり囲まれました。 ※関西ガザ緊急アクションなど諸団体がイスラエルの万博参加に抗議し、万博協会に出した要望書 2025年5月20日 |
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