6月22日 沖縄慰霊の日同時アクション


<チラシ(PDF)>
 沖縄を再び戦場(いくさば)にさせない実行委員会(大阪・兵庫)は、6月23日沖縄慰霊の日の前日22日の日曜日に大阪の5ヶ所でスタンディング行動を呼びかけています。

呼びかけ 沖縄を再び戦場にさせない実行委員会(大阪・兵庫)
 13:00-14:00 スタンディング 冒頭に、黙祷
  (1)JR大阪駅南口
  (2)うめきた中央交差点
  (3)JR京橋駅ガード下
  (4)河内天美駅前
  (5)JR大正駅前
  (6)JR天王寺駅東口 
 15:00-16:00 振り返り集会 PLP会館 小会議室B
私たちリブ・イン・ピース9+25は JR大阪駅南口でのスタンディングに参加します。

沖縄での相次ぐ米兵による性的暴行事件
 沖縄ではこの1年半で7件もの米兵による性的暴行事件が起こっています。2023年12月に起きた少女誘拐暴行事件は6カ月間も県民に隠蔽(いんぺい)されていました。その間に、すぐに通報されていれば防げたかもしれない性的暴行事件が3件も発生しています。2024年5月に起きた事件では、背後から女性の首に腕を回して締め付けるなどの暴行を加えた上で、性的暴行を加える事件が起き、女性は目や口に全治約2週間のけがを負いました。(被告の米兵は無罪を主張。判決は6月24日) 
 今年に入り3月18日にも米軍基地の従業員への性的暴行と助けに入った女性にけがを負わせる事件が発生しました。県警は、米軍に身柄引き渡しを要求せず、事件から1カ月以上が経過したあとにようやく身柄が日本側に引き渡さました。
 相次ぐ米兵による性暴力事件に対して沖縄県の女性団体は怒りの声を上げています。沖縄県議会は日本政府への被害者への謝罪、完全な補償を行うことや米軍構成員等を特権的に扱う日米地位協定の抜本改定(特に身柄引き渡し条項を早急に改定)を行うことを求める「意見書」を「全会一致」で可決しています。 

沖縄戦の歪曲、沖縄の人々を愚弄する発言を許すな!自民党は公認を取り消せ!
 5月はじめ自民党の西田昌司参院議員は那覇市のシンポジウムで、沖縄県の「ひめゆりの塔」の説明文は「歴史を書き換えている」と発言しました。「日本軍がどんどん入ってきて、ひめゆりの隊が死ぬことになった。そしてアメリカが入ってきて沖縄が解放されたという文脈だ。亡くなった人は本当に救われない」「沖縄戦教育についても「地上戦の解釈を含めて、かなりむちゃくちゃな教育をされている」と述べました。これは、本土防衛の「捨て石」とされ、日本軍による軍民共生共死の方針の下に多数の学徒を含む住民を死に追いやった歴史の歪曲であり、軍隊は住民を守らないという沖縄戦の教訓の否定し、沖縄の人々に対する侮辱以外の何ものでもありません。
 5月16日、沖縄県議会は「沖縄戦体験者の証言や、沖縄戦研究から明らかになってきた事実は、国体護持を至上命令とする日本軍が1944年に配備され、本土決戦を遅らせるため沖縄で時間稼ぎの持久作戦を続け、本土防衛のための『捨て石』にされたと沖縄県史などに表現されている。日本軍は旧制中学校や旧師範学校の生徒たちを、ひめゆりをはじめとする学徒隊や鉄血勤皇隊などとして戦場に駆り出した。さらに、首里城の地下に造った司令部を放棄し、住民が避難していた本島南部に撤退した結果、軍民混在の状況の中、住民を巻き込んだ激しい地上戦となり、県民の4人に1人の貴い命が奪われた。これらは日本軍の作戦による犠牲であることは紛れもない歴史上の事実である」とし、 (1)西田昌司参議院議員は、史実に基づかない自身の発言や認識が、ひめゆり学徒や沖縄戦体験者の証言をゆがめ、否定するものであったことを認めた上で謝罪し、発言を撤回すること。(2)自由民主党は、ひめゆり学徒や沖縄戦体験者の証言をゆがめ、否定した西田氏への厳格な処分を行うと同時に、党としての沖縄戦への認識を示すこと。(3)自由民主党は、党所属議員が歴史の事実や戦争被害に対して無理解な発言を繰り返すことの重大性を直視し、再発防止のため党内教育体制の再構築を速やかに実施することを要求した。決議は自民党、公明党を含む賛成多数で可決されました。
 ひめゆり平和祈念資料館は、ひめゆり学徒の立場で、戦争になれば民衆がどんな目に遭うのかを伝えている。資料館館長は「ひめゆり学徒が血のにじむような思いで残してきた証言、それに沖縄戦研究の積み重ねを否定する、これまでの努力を踏みにじるものと考えている」「西田氏の発言に関しては、時と場所などを考慮しなかった発言は撤回したものの本質的なところは撤回していない」と批判しました。ひめゆり学徒隊の県立第一高女と師範学校女子部の90歳を超える同窓生は、報道陣の取材に応じ「亡くなった同級生や先輩を思うと悲しい」「軍国主義への回帰だ」「国会議員がこんな発言をするなんて考えられない」。国民の代表として責任ある立場で、あってはならない発言だと怒りの声を上げました。
 石破首相は上京した玉城沖縄県知事に「沖縄の皆さまに大変申し訳ない発言」しましたが参院選での西田公認はそのままです。5月30日、西田氏は県議会決議と抗議文を手渡すために上京した沖縄県議員団との面会を「時間がとれない」として拒否しました。
 自民党石破首相に対して西田氏の参院選公認の撤回を要求します。

再び沖縄を戦場に想定する対中国戦争準備に反対する
 見通しのない辺野古の基地建設の強行。沖縄の島々へのミサイル部隊が設置。全く実効性に欠ける宮古・先島諸島からの九州への戦時住民避難計画が公表され、沖縄を再び戦場に想定する軍事訓練が頻繁に実施されています。
6月22日の慰霊の日の行動は、今年2月に結成された「戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク」の参加団体として、沖縄だけでなく、九州・西日本でも急速に進む軍事拠点の強化による中国との戦争態勢準備に反対することを広く市民に訴える行動になります。
中国との戦争準備に反対し、沖縄を二度と戦場にしないための行動に是非参加ください。

2025年6月3日
リブ・イン・ピース☆9+25