リーフレット [憲法座談会]みんなで考える自民党改憲草案の危険
3.「押しつけ憲法」でなぜ悪い?
4.押しつけだから無効だとすればどうなる?
(手引き)

押しつけ憲法論批判については、次の論評で詳しく論じています。
押しつけ憲法論批判(岩本勲 リブ・イン・ピース☆9+25)

日本国憲法の制定過程を描いた映像作品をいくつか紹介します。

映画『日本の青空』(大澤豊監督 2007年)
 日本国憲法は、原案となったGHQ案だけでなく、五日市憲法をはじめすぐれた憲法草案が日本人の手によって作られたが、その一つ、憲法学者鈴木安蔵を中心に在野の民間人で結成された憲法研究会が作成した憲法草案要綱に焦点を当てた映画。

ETV特集『焼け跡から生まれた憲法草案』(NHK 2007年)
 同じく憲法研究会の憲法草案作成過程に焦点を当てたNHKの番組。関係者に取材し、ラウエルをはじめGHQ側の対応などを丹念に追っている。

『憲法はまだか』(NHK 1996年) 
https://www.youtube.com/watch?v=IWN8LbkVxSI
https://www.youtube.com/watch?v=1Oa7UmpJbTQ
https://www.youtube.com/watch?v=Q5wUELdcfEY
https://www.youtube.com/watch?v=5yV7jHsVBVo
 NHKが日本国憲法公布50周年を記念し、1996年に放映したテレビドラマ。ジェームス三木の『憲法はまだか』を下敷きとしている。

『日本国憲法を生んだ密室の9日間』(NHK 1993年)
 カンボジアPKO等9条違反の自衛隊海外派兵が強行されるとともに、押しつけ憲法論が煽られて改憲策動が露骨に出てきた時期に作られた番組。ベアテ・シロタ・ゴードンも、憲法が変えられてしまう危機感から、24条を自ら起草した思いを、長い沈黙を破って証言した。

『憲法草案秘話 22歳の涙が生んだ“男女平等”』(BS12 2012年)
 戦前日本の女性の無権利状態を克服するために、懸命に24条を作成したベアテ・シロタ・ゴードンの物語。『1945年のクリスマス 日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝』 (朝日文庫)も読まれたい。


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2016年11月2日
リブ・イン・ピース☆9+25


発行に当たって
1. 「自民党憲法改正草案」は憲法ではない
2. 憲法は古いから変えなければならないか
3. 「押しつけ憲法」でなぜ悪い?
4. 押しつけだから無効だとすればどうなる?
5. 憲法は私たちの生活とどうかかわっているの?
6. 憲法があれば足りるか
7. 自民党改憲草案の4つのポイント
8. 人権の根幹──天賦人権説を覆すことはできない
9. 「公共の福祉」から「公益と公の秩序」へ
10. 国民は国のやることに反対してはいけないのか
11.「憲法は国家権力を縛る規範」とは
12.「新しい人権」条文化の危険
13. 家族は助け合わなければならないか
14.「天皇の元首化」はどう問題か?
15. 攻められたら防衛しなければならないので国防軍は必要?
16. 憲法9条を変え「自衛隊」を規定すべきか
17. 沖縄米軍基地は日本を守るためにあるのか
18.「緊急事態条項」は必要か
19. 戒厳令になるとどんなことが起こるか
20.「護憲」運動は保守か、改憲は「改革」か
(補)改憲を目指す人たち